遅効性という構造
- マシバド代表
- 11月28日
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更新日:12月1日
基本的なショットを一通り打たせてみて率直に思うことがある。
基礎ができていないため、美しくないフォームで打ってもミスが多くかっこ悪い選手が多い。素振りなど、もっと基本的な事からスタートしないと改善していかない。
手間暇かかるがやるしかない。時間をかけてトレーニングと基礎練。
そんな選手との信頼形成や判断力、直感や試合感のようなものは、投入した時間に比例してのみ蓄積する遅効性の資源であり、どれだけ最適化してもショートカットできない。
これは根性物語ではなく、遅効性の構造という普遍モデルの発現である。
反復と蓄積が一定量を超えたとき、急に形になる。そのタイムラグを生き抜けるかどうかが、キャリアの分岐点になる。
効率=即効性、努力=遅効性。
この二項は一見対立している。しかし実際には、指導者が扱うべきはどちらを選ぶかではなく、即効性で成果を追いながら、遅効性を蓄積し続けるという矛盾を設計することである。



